SMALL-FIELD / BIKE LIFE

5th BIKE:GSX750S

1. Prelude

photo:GSX750S

オイル漏れによる制動不安から、バイクに乗らない日が続いていました。

「このままじゃイカン!俺はバイクに乗るんだ!!」

そうは思ったものの、じゃあフロントフォーク交換してまで、ガンマに乗り続けるべきなのか?それとも…
今はまっとうに働いてるし…とりあえず、中古車雑誌を見てみて…

そんな雑誌見たら、次が欲しくなるに決まってるじゃん!

それでも最初は、3型カタナを狙ってました。
ハンス・ムート・デザインのカタナは、250・400・750・1100とリリースされており、あまりにたくさん街を走っていたからです(GSX-R1100でパワーを使いきってやれずに、手放す頃にはフケもレスポンスもひどいことになっていた経験から、今回は750と決めていました)。
それと、「フロント19インチ」(これは初期型のみですが)に対する不安もありました。「曲がらない」んじゃないか、と。

ところが、昔は絶不人気車だった3型カタナがなぜかそこそこ需要があり、値崩れしていない!

そこでじっくり考えました。そして、オリジナル・デザインに対して、「デザインとしてカタナを超えるバイクはこの先も出現しない」と思っていた事を思い出したのです。

他人の持ち物は関係ないだろう。自分で気に入るかどうかじゃないか!

僕はハンス・ムート・デザインのカタナを買う事に決めました。

さて、或日の事。
制動不安を抱えつつも、ガンマを引っ張り出したのですが…エンジンがかからない。
かなり乗ってなかったので、まあ予想はしていました。大丈夫、自宅は山の中腹にあり、押し掛けにもってこいの下り坂がすぐにあるのです。
ところが、坂を下りきってもエンジンがかからない!かかる気配もない!!

今おりてきた坂を、押して登る元気などありません。僕はそのまま、その頃いつもお世話になっていたバイク屋まで押して行きました。
GSX-Rの頃からお世話になっており、ガンマを買ったバイク屋です。

そしてそのまま、そのバイク屋にあった750カタナを購入したのです。


2. BIKE LIFE with 750KATANA
(1998 Spring - 1998 Summer)

手放す直前に記した日記を引用します。


「BBS」でちょこっとだけ書いたが、昨日(もう一昨日か)、750カタナで最後のツーリングに行った。
西湘バイパスから箱根ターンパイクを登って、大観山パーキングで富士をバックに記念写真。
そして椿ラインを下り、また西湘バイパスに乗って帰ってきた。
距離的にも時間的にも大した事はないのだが、「ラストラン」の意識がこのツーリングを特別なものにする。

約5ヶ月の短い付き合いだったが、思い入れはひとしお。

買ってすぐ、神戸行きを決めた事。
その予行演習と称して、名古屋日帰りをした事。
そして、一泊二日の神戸。
長距離の楽しさは、こいつが教えてくれた。

Sahaのミュージック・フェスにもこいつで行った。ちゃきさんのバースデイパーティーにもこいつで駆けつけた。
短い付き合いのクセに、想い出の多い単車だよ。
俺に場所や収入の制約がなければ、記念に取っておきたいくらいさ。

(1998.09.15)

これだけで、充分。

3. Impression

photo:GSX750S (SIDE)

乗り味:

コイツに乗って、「フロント19インチ」というサイズの気持ち良さを知りました。コーナリングも、もちろん速度は大した事ないのだけれど、「バサッ」と寝かし込む感覚が楽しいのです。

車重はさすがに「大型」を感じさせますが、パワー&レスポンスは中型のようでした…。ガバッとアクセル開けても、フロントが浮いたりはしません。まぁ、状態が良くなかったのが大きいとは思いますけど。

その他:

カタナのシートは肉厚で形状も良く、座りごこち・足付きともに良好。カタナはかなり細身なので、サイズの割に足付き性は良いのです。

バイク屋の店長に無理を言って、1100用のハンドルに換えてもらいました。さすがに「耕運機」ハンドルはデザイン的に受け入れ難かったので。
ハンドル換装に伴い、フロントブレーキホースとクラッチワイヤーも1100用のに変更。
なんか余ってたらしくて、リアサスも1100用の純正サスをつけてくれました。カヤバ製の、ガス室別体のヤツ。



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